円錐角膜とは

円錐角膜とは、角膜の一部が円錐状に突出し、視力低下などの症状があります。
角膜が前方に不整に突出したために、角膜がレンズとしての役割をはたすことができなくなった状態。

 

 

円錐角膜によって両眼に視覚的な歪みがあると日々の行動がかなり不便になります。
しかし、盲目にまではならず、ほとんどの場合、
補正レンズを使うことで日常生活を通常通り送れるようになります。

 

 

症状が重くなると手術する必要性があります。
原因が不明な部分が多いですが、適切な治療によって
生活の質をほとんど落とすことなく管理できます。

 

 

円錐角膜の症状

円錐角膜は10代に発症することが多く、最初は近視や乱視が急に進むという症状ですが、
しだいにメガネでは視力矯正が不可能になります。

 

円錐角膜が進行すると急性水腫と呼ばれる角膜混濁を生じ、
急激に視力が低下することがあります。
さらに進行に伴い、物が歪んで見えるようになることもあります。
円錐角膜は遺伝することもあります。

 

程度に差はありますが両眼性の疾患です。
突出の程度、位置、形状、面積が目によって異なります。
進行も7〜20年と個人差がかなりあります。

 

 

円錐角膜の治療

ある程度までの円錐角膜は、コンタクトレンズで視力矯正ができます。
円錐角膜が進行すると角膜移植が行なわれることが多いです。
角膜移植の成功率は非常に高いのですが、術後に乱視や近視が残ることがあり、
この場合には、コンタクトレンズで矯正します。

 

薬による治療方法はありません。