角膜浮腫とは

角膜浮腫は、角膜の水分量が増え、むくみが生じる眼障害のこと。

 

コンタクトレンズなどの使用で角膜が酸素不足に陥ると、
角膜上皮細胞が代謝障害を起こし、乳酸が蓄積、角膜上皮浮腫となる。
酸素不足がさらに進行すると、角膜実質に水分が浸入し、角膜実質浮腫に至る。
長時間、酸素不足が続くと角膜血管新生や角膜内皮障害となる危険性がある。

 

 

角膜浮腫の症状

自覚症状にかすみと視力低下がある。
光をまぶしいと感じることも。
目のかすみや視力低下は、むくみによって光の屈折率が変化してしまうことにより現れる症状。

 

 

角膜浮腫の原因

角膜が酸素不足に陥ると起こりやすい。

 

角膜浮腫は、酸素をあまり通さないハードコンタクトレンズや水分をあまり含まないソフトコンタクトレンズを使用している人によく発症する病気。
また、汚れたコンタクトレンズや変形したコンタクトレンズの使用、
コンタクトレンズの長時間使用などを行うと発症しやすい。

 

ハードコンタクトレンズを使用している人は、角膜の中央部に浮腫が起こり、
ソフトコンタクトレンズを使っている人は全体的に角膜浮腫が起こる。

 

 

角膜浮腫の治療

コンタクトレンズの装着を中止し、二次感染予防に抗生物質の点眼を使用。
コンタクトが目にフィットしていない場合、適正なレンズに変更、
レンズの汚れが原因の場合は、洗浄方法をこすり洗いに、消毒方法をコールド消毒に変更する。

 

酸素透過性ハードコンタクトレンズや高含水性ソフトコンタクトレンズに変えたり、
ソフトコンタクトは、ONEDAYタイプのものがよいでしょう。