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過剰な中性脂肪が動脈硬化をもたらす!?

体内の中性脂肪が過剰になり過ぎると、ドロドロ血液になり、
悪玉コレステロールが血管に付着しやすくなり、
さらには動脈硬化を起こすリスクが高くなります。
動脈硬化になると心臓や肝臓などの臓器に悪影響を与えます。

 

 

 

血中脂肪分が増えると

正常な血液のなかには、つねに一定の脂肪分が保たれていますが、
何かの理由でこのバランスが崩れてしまい、
基本量を超えてしまう状態を「高脂血症」といいます。

 

高脂血症とは、血液中にコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)が過剰に増えてしま状態です。
ただし自覚症状はないため、血液検査などで突然判明するなどして、
はじめて自分が高脂血症だと知る人も少なくありません。

 

この高脂血症という状態は、血管の中で確実に動脈硬化が進んでいるということの表れでもあります。
突然、心臓発作を起こして倒れたりするのは、
実は体のなかで深刻な動脈硬化が進んでいたということなのです。
最悪の事態を避けるためにも、ふだんの健康管理はきちんと行い、
健康診断の血液検査は積極的に受けるようにしましよう。

 

 

 

動脈硬化の先天的要因と後天的要因

動脈硬化になる原因には、先天的な要因と後天的な要因があります。

 

先天的なものとしては加齢と性別の差です。

 

男性は

男性の場合、血中の中性脂肪の値は30歳くらいまではそれほどの増加はありませんが、
それ以降60歳くらいまでは20~30mg/dlの割合で増加します。
男性が30歳を過ぎて太り出すのはこのためです。

 

女性は

一般に女性ホルモンの関係で、女性のほうが男性よりもコレステロール値が低い傾向にあります。
女性については、中性脂肪もコレステロールも閉経までは値も比較的低いのですが、
閉経後はいずれも急激に増える傾向にあります。
50歳前後から急に太り始める女性が少なくないのは、女性ホルモンの働きが鈍るためです。

 

 

また人間は年をとれぱどうしても代謝が悪くなり、機能が衰えてくるのは避けられません。
年齢とともに肝臓の機能も低下するためコレステロールや中性脂肪も血中に増えてくるようになります。

 

 

後天的要因

個人個人のそれまでの食生活や生活習慣によって血管の状態には開きがあります。
単なる年齢でなく、その人の血管がどれだけ若いか、
つまり血管年齢から自分自身の健康をチェックするようにしましょう。

 

中性脂肪が体に多く蓄えられていると、悪玉コレステロールが増え、
結果的に動脈硬化を促してしまうのです。
この中性脂肪を一定量より超えないよう調節するようにすれば、
動脈硬化を予防することができます。
ふだんの食生活を改善したり、運動不足を解消したりすることで、
血管をいつも若く保っておくよう心がけましょう。

 

 

 

コレステロールと中性脂肪の関係

中性脂肪の慟きは、わたしたちの体の活力源になったり、
外部からの衝撃を緩和したり、寒い気温のなかでも体内の温度を一定に保つなど、
さまざまな役割を担っています。
私たちが生きていく上では必要な存在ですが、
体内で一定量をオーバーすると問題が生じます。

 

とくに最近では、中性脂肪はコレステロールとの関係も明らかにされています。

 

 

コレステロールの働き

コレステロールのなかには善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)とがありますが、
中性脂肪が増加すると、善玉を滅らし、悪玉コレステロールを増やしてしまうことがわかっています。

 

コレステロールは、体内の細胞やホルモンを生成する重要な働きを担っています。
ただ、種類によっては、その量が増えてしまうと、体にさまざまなダメージを与えます。
通常、食物から取り入れられたり、肝臓で合成されたコレステロールは、
LDL(悪玉コレステロール)によって全身の細胞に運ぱれます。

 

しかし、LDL(悪玉コレステロール)は増え過ぎると体に悪影響を及ぼします。
LDLは血中で増加すると、血管壁に寄りかかって本来の仕事をなまけるようになります。
血管に傷があると、即座に内側に入り込み、そのままそこに居つくようになります。
そうして居座ったLDLは、血中のさまざまな不要物質といっしょになって、
やがて血管の内側でコブのようになって膨れ上かります。
そうなると、血液の循環が悪くなり、動脈硬化が起きるのです。

 

一方で、善玉コレステロール(HDL)は、
血管の内側に付着したLDLを見つけては回収する働きをします。
善玉と言われるように、HDLは体内に余分なLDLを増やさない働きをしてくれるのです。

 

血液検査で、総コレステロール量がそれほど多くはない場合でも、
HDLの値が少なければ、注意しなくてはいけません。

 

中性脂肪が多いと

さらに体内の中性脂肪が多いと善玉コレステロール(HDL)の量が減少してしまうこともわかっています。
悪玉LDLの増加を抑えてくれる優秀なHDLを減らさないためにも、
中性脂肪を必要以上に増やさないようにすることか重要なのです。

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