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犬の発情1
■メス犬の発情の時期と特徴
メスは、小型犬で生後7〜10ヶ月頃、大型犬で生後8〜12ヶ月頃に、体の成長が一段落して性成熟を迎えると、最初の発情を迎えます。
発情を迎えると、陰部からの出血が始まった日から、約10日間ほど続きます。
よく観察しておかないと出血量が少なかったり、自分で血をなめとってしまって、気づかないことがあります。
初めて発情があった後は、6〜8ヶ月周期で発情を繰り返します。
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犬の発情2
■メス犬の発情サイクル
■発情期前(約7〜10日間)
交尾の準備期間。出血が始まります。体の中では、性ホルモンの一つである卵胞(らんほう)刺激ホルモンが分泌され、その刺激で卵巣内の卵胞が発育し、排卵に備えます。フェロモンのにおいでオスを引き寄せるが、まだ交尾は受け入れない。
■発情期(約8〜14日間)
排卵準備が完了すると、一週間〜10日ほど続く発情期に入り、メスはオスを許容するようになります。出血の色が徐々に薄くなると、オスを受け入れるようになります。発情期に入り2〜3日後に排卵された卵子は約4日間受精可能。
■発情後期(約2〜3ヶ月)
発情終了。排卵された卵子の受精能力が無くなると発情期は終わり、発情後期に入ります。
出血が完全に止まり、この時期になるとメスはオスを許容したがらなくなり、性ホルモンの分泌も徐々に収まり、身体も正常時の状態に戻っていきます。
■休止期(約3〜6ヶ月)
発情と発情の間。卵巣内の黄体が完全に消滅し、肉体的にも精神的にも、最も落ち着いた時期です。 |
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犬の発情3
■犬の発情期のケア
■出血が始まったら
出血が始まったら、ペットショップで販売されている犬用の生理パンツをはかせます。
すぐに脱いでしまう犬には、パンツを止めるサスペンダーも市販されています。
■発情期が始まったら気をつけたいこと
・犬が集まる場所には行かないようにしましょう。
(発情期中は無理に散歩させなくてもよいでしょう)
・自浄作用が落ちるので、感染症など健康管理に気をつけましょう。
・不妊処置を何もしていないメスの場合、望まない妊娠を防ぐためには、飼い主が排卵が起こった時期を把握し、妊娠する確率が高い期間に交尾をさせないよう、十分に注意する必要があります。 |