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小犬の繁殖
■繁殖する前に考えるチェックポイント
□本当に子犬を産ませる必要があるのか
小犬自身は「自分の子どもが見たい」とか、「一度は出産したい」などと思っているだろうか?「一度だけ出産させたい」という気持ちは、あくまでも飼い主の自己満足だということを認識しておこう。
□愛犬が交配や出産に耐えられるかどうか
小犬は安産といわれるが、個体によっては難産になるケースもある。また、メスの場合、身体的に1回目の発情期から妊娠可能だが、人間の年齢に換算すれば、まだ10〜18才。交配は2回目の発情以降に。
□遺伝性疾患がないか
安易な繁殖により遺伝性疾患を持つ小犬が増えている。小犬に遺伝性疾患がないかきちんと調べ、3代前までの血統も調べる。疾患がある場合は中止する。
□小犬の性格に問題はないか
素人といえども子犬を産ませるからには、健康で質のいい子犬を繁殖させる義務がある。攻撃的な小犬や極端に臆病な小犬は繁殖には不向き。
□繁殖についての知識は十分か
同じ犬種でも、タブーとされている色のかけ合わせなどがある。知識はしっかり身につけること。
□子犬を育てるスペースは十分にあるか
里親が決まっていても数ヶ月は手元に置くことになる。複数の子犬を育てるとなると、それなりの広さが必要。
□時間と費用は十分にあるか
交配や妊娠・出産の準備はもちろん、出産後の母犬と子犬たちの管理を考えると、時間に余裕がある人でないと難しい。万一、母犬の育児放棄や体調不良があれば、ほとんど、つきっきりで世話をすることになる。環境整備や検診代、子犬のワクチン代など、費用もそれなりにかかる。
□すべての子犬によい里親を探すことができるか
多産の小犬なら一度に10頭以上産むことも。それらの子犬すべてに、信頼できる里親を見つけなければならない。単に「ほしいと言われたから譲る」のではなく、その人が子犬を幸せにしてくれるか見極める必要もある。いざというときには、すべての子犬を自分で引き取るぐらいの覚悟を持とう。 |