シミの種類により消し方は変わる
薬や化粧品でシミを治すのは、かなり時間がかかります。
皮膚科でビタミンCの外用薬を処方しても半年〜1年、毎日塗り続けても若干薄くなる程度の効果です。それに一度でも海水浴に行ったりして強い紫外線を浴びれば、すぐ元に戻ってしまいます。
やはり、シミを消すには紫外線防止が第一。メラニン色素を濃くするのは紫外線ですから、日光を遮断すれば、皮膚の新陳代謝によって徐々に薄くなるはずです。
ビタミンC、ビタミンEやプラセンタエキス入りの美白化粧品を使うのもよいですが、同時に紫外線防止を完璧にしないと効果は出ません。
シミの消し方の注意
肝斑(かんぱん)
一般的なシミのこと。
シミを濃くする紫外線を重点的にカットしましょう。短時間でも日に当たるときは紫外線吸収剤入りのメイクアップベース、または基礎化粧品をつけ、その上に紫外線吸収剤入りのファンデーションを重ねます。特に第2子出産後に出た肝斑は消えにくいので注意が必要です。
⇒肝斑の原因・対策
ソバカス
厳密にいうとシミとは別もので、紫外線に当たると色が濃くなります。
特に紫外線をカットしましょう。レジャーやスポーツのときだけでなく、夏に長時間戸外で過ごすときも日焼け止め用ファンデーションを使うとよいでしょう。冬は薄くなりますので普通のファンデーションでもOK。
⇒ソバカスの原因・対策
かぶれたあとに残るシミ
かぶれの原因で多いのは、植物や金属、化粧品など。かぶれのあとがシミになるか、ならないかは体質や原因物質によって違います。原因を取り除き、日光を避けていれば、3年以内でえほとんど消えます。
機械的な刺激によるシミ、すり傷ややけどが治ったあとのシミ
色黒の人はこのシミができやすいので注意が必要。シミ隠し用のファンデーションでカバーして日光に当てないようにしていれば、たいてい1年以内で消えます。すり傷ややけどのあとは、完全に治るまで化粧品をつけない方がいいでしょう。
老人性色素斑
一度できたら、手術して取る以外には消すことができないので、予防が第一。このシミを濃くしないためには、とにかく紫外線に当てないこと。シミ隠し用の部分ファンデーションは、紫外線を防ぐ効果もあるので、上手に利用しましょう。
⇒老人性色素斑の原因・対策