ピーリングでシミ除去
シミはメラニン色素が沈着してできます。
そのメラニン色素を排出できればシミは消すことができるということになります。
そこで、ここではメラニン色素を排出するピーリングが注目されてます。
ピーリングでのシミ除去方法と効果
シミ除去のために行われるケミカルピーリングは、古い角質を剥離する事で、シミの原因である角質に沈着したメラニンを取り除くことです。
シミで行うケミカルピーリングは、角質層のみの浅いピーリングを行うため、AHA(グリコール酸)が多く用いられています。シミのタイプや症状によって適切に治療が行われます。
このグリコール酸をシミのある皮膚に塗布し、その後、角質や表皮を剥がします。
ケミカルピーリングは、その働きを利用して軽度の炎症反応により表皮再生を促進させ、さらに角化細胞の形状や配列を整えるのです。
ケミカルピーリングを行うことで、角質層の構造、機能を改善させる作用が得られ、本来のきめ細かでハリのある肌の組織構成に戻す効果を得られます。
シミのない健康な肌は周期的にターンオーバー(肌の再生)を繰り返し、みずみずしい細胞が増え続けます。
ターンオーバーは加齢とともに周期が長くなり、さらに生活習慣や食生活の乱れなども原因で、徐々に崩れていきます。
ケミカルピーリング効果を持続させるためには、肌のターンオーバーの周期に合わせた継続的な治療を受けることが理想です。
ピーリングの長所・短所
ピーリングの長所
ピーリングによって、浅い部分の真皮の線維を増やすことになり、皮膚のハリを高めます。
また、ケミカルピーリングにより、毛穴が詰まりにくくなり、結果、くすみが解消され、肌が明るくなり、ツヤが出ます。さらに、皮膚がふっくらして小じわが目立たなくなります。
さらに、ニキビが改善され、肌のざらつきが減り、なめらかになります。
ケミカルピーリング後は、角質が薄くなった分、薬剤やビタミンCローションなどの浸透も通常より早くなり、たとえニキビができても軽症のうちに改善する事ができます。
ピーリングの短所
ケミカルピーリングは角質や表皮を剥がすことになりますから、表皮が持つ本来のバリア機能や水分保持機能が失われます。ケミカルピーリング後しばらくの間は、これらに対する適切な対処が大切です。
特に、ピーリング後は紫外線の影響を受けやすくなりますので、紫外線対策が重要です。
また、肌がデリケートになることがありますので、刺激の強いコスメは避けた方が無難です。このようなケミカルピーリングの効果を持続させるためには、肌のターンオーバーの周期に合わせ、定期的に治療を受けることが理想です。
ケミカルピーリングに使う薬剤の濃度が高ければ効果も高まりますが、肌を酸で溶かすため、その人に合った濃度、放置時間についてきちんと判断しないと、トラブルに繋がります。
ケミカルピーリングを受けた直後には多少のヒリヒリ感や痛みはありますが、あまりにもひどい痛みや赤みなどが生じた場合、トラブルとも考えられます。赤みはしばらく放っておけば引いて行きますが、赤味が引かない場合は医師に相談しましょう。
ピーリングの治療後には冷やすなどして、痛みを取きましょう。
他にも、ケミカルピーリングのトラブルにかさぶたやカサツキ、乾燥、吹き出物や熱感などの症状が出る場合があります。これも、ピーリングに使用する酸の濃度が高すぎる場合に出るトラブルです。
医師に施術前に皮膚の観察を十分に行い、薬剤の濃度、放置時間など正しい施術をしてもらいましょう。