白内障の検査
白内障の診断にはどんな検査を行うのでしょうか?
まず最初は受診理由やこれまでにかかったことがある病気、特に高血圧や糖尿病の有無、アレルギーの有無などを問診します。
高血圧は眼底に異常が出やすく、糖尿病は白内障、緑内障、糖尿病網膜症などさまざまな目の病気の原因になります。
アレルギーについては、アトピー性皮膚炎の人は白内障になりやすいといわれています。
また、これらの病気は手術のリスクを増大させます。
目の屈折度
目の屈折度や角膜のカーブを調べます。
これらは近視・遠視・乱視などに大きな影響を与えます。
基礎的なデータとして必ず測定します。
視力検査
視力検査には裸眼視力検査と矯正視力検査があります。
裸眼視力を気にする傾向がありますが、矯正視力のほうが重要です。
矯正視力検在とは、屈折度や角膜のカーブのデータを基に、その人に最適の度を選んで、
その人の最大視力を測定するものです。
この検査で標準視力である1.0以上が出ればひと安心。
もし標準視力が出ないということになると、屈折異常だけではなく、
何か他の原因があると考えざるを得ません。
そこで原因を探し出さなければならないのです。
また、視力は病気の程度をも表していますから、
いろいろな意味で治療の出発点となる検査といえます。
眼圧測定
白内障の濁りが急激に増加して眼圧が高くなる膨隆白内障の有無も含めて
眼圧測定を行います。
眼底検査
検眼鏡を使って瞳から眼底を観察します。
MTF(レーザー干渉縞視力検査)
眼底を見ることができない場合、MTFで黄斑部の能力を検査します。
ERG(網膜電位図)
網膜の電位の変化をグラフにし、波が大きいほど網膜の働きはよいとされます。
超音波検査
眼底が透見できない場合、超音波検査をします。
超音波を出し、そのはね返りから組織の状態を画像化します。