MTF(レーザー干渉縞視力検査)
レーザー光は濁った水晶体も通過して網膜に達します。
これを使った方法がMTF(レーザー干渉縞視力検査)です。
網膜には色を感じる細胞と光を感じる細胞があります。
網膜の色を感じる細胞がたくさん集まっているところが黄斑部で、
黄斑部の中心にある中心窩(ちゅうしんか)で人間はものを見ているのです。
動いているものを見るとき、私たちは目をキョロキョロさせますが、
あれは中心高に像を結ぶように目を動かして調節しているのです。
黄斑部以外の細胞は光を感じる細胞で、視力にはあまり関係しません。
MTFの検査方法
レーザーの光は縞構造をしています。
そこで黄斑部にレーザー光を通し、その縞をどのぐらい認識できるかを測定するのがMTFです。
もしこの検査で黄斑部の能力があまり残っていないことがわかった場今は、
白内障の手術をしても意味がないということになります。
この検査はレチノメーターという機械で行いますが、
体に害のない弱いレーザー光を使いますから、心配はいりません。