広隅角緑内障の原因と症状

房水は隅角を通って線維柱体というフィルターからシュレム管へ集められ、
眼外に出ていきます。
もし隅角が挟かったり閉じていたりすれば、房水の排出がうまくいきません。

 

広隅角緑内障では隅角には何の問題もありませんが、
房水はうまく排出されずに緑内障になります。
これは線維桂体というフィルターが目詰まりを起こしていると考えられています。
目詰まりを起こす人と起こさない人がいるのかの原因は不明です。

 

 

広隅角緑内障の症状

広隅角緑内障は非常にゆっくり進行します。
最初の10年、15年は何の症状もありません。
まれに「目が疲れる」「肩が凝る」といった症状を訴える人もいます。
両眼性ですが、左右の進行には差があるのが普通です。
また広隅角緑内障には眼圧が上がるタイプと上がらないタイプがあります。
眼圧が上がる場合は眼圧測定で発見される可能性がありますし、
放置すれば自覚症状も出てきます。
眼圧が上がらないタイプは、眼圧が正常であるため正常眼圧緑内障と呼ばれています。