角膜感染症とは
細菌、真菌、ウィルスなどの感染により角膜に炎症が起きる症状。
目の痛み、充血、視力低下などの症状が出ます。
細菌性角膜潰瘍、角膜真菌症、角膜ヘルペスなどがあります。
目のゴロゴロ感や痛みとともにまぶしさを感じる時、急に視力が低下した時など、
急速に症状が進行することがありますので、すぐに眼科に行きましょう。
特に目にホコリやゴミなどが入った覚えがある時には注意しましょう。
角膜感染症の症状
角膜感染症が起こると様々な症状が出ます。
目の痛み、目のゴロゴロ感、白目が赤くなる、涙がポロポロ出る、
まぶたのピクつきや腫れなどの症状が現れます。
角膜が白くにごって視力が低下することもあります。
角膜感染症の種類
細菌性角膜感染症
角膜や結膜の表面にはブドウ球菌など何種類もの細菌が存在しています。
上皮のバリア機能が壊れたときにそれらが入り込み、角膜内で増殖していきます。
眼球内に膿が溜まったり、虹彩に炎症が起きることもあります。
抗生物質によって治療します。
角膜真菌症
真菌とはカビのことで、感染の頻度は低いですが、
免疫力が落ちた状態で、感染しやすくなります。
抗真菌薬を使用して治療しますが、治るのに時間がかかります。
アメーバ角膜炎
感染すると治療に大変時間がかかります。
ソフトコンタクトレンズの手入れが不十分だったり、湖や川で泳いだりすることで感染します。
角膜ヘルペス
上皮のバリアを破って侵入してくるほかの感染症と異なり、ヘルペスウイルスには
成人の9割以上が持っているヘルペスウイルスは普段はおとなしくしていますが、
疲れや精神的ストレスなどをきっかけに神経を伝わって角膜に現れ、活動し始めます。
抗ウイルス薬によって比較的短期間で治ります。
角膜感染症の治療法
菌の種類により、抗菌剤や抗真菌剤、抗ウイルス剤などを投与します。
軽いものであれば点眼により比較的短期間のうちに治りますが、
点滴など全身的な治療が必要となることもあります。